皆さん、こんにちは。
3連休はいかがお過ごしでしたでしょうか?私は土曜日が高校生向けの仕事の予定だったのですがインフルエンザかコロナで学校閉鎖になってしまい延期となりました。期せずして休みになると特にすることもなく困ってしまいますね。しょうがないのでサブスクで東宝名画座というのに2週間だけ無料加入していたので黒沢映画の「天国と地獄」「生きる」「用心棒」「椿三十郎」を観ました。古い映画ですが改めてみてみると面白いですし、その当時の時代背景を考えることもできました。
さて、本日2月13日は語呂合わせでNISAの日ということになっているそうです。だからと言って急にNISAを始めようとは思わないでしょうが、NISAって何?という気にはなるタイミングかもしれません。そこで現状のNISAの加入状況など金融庁のデータを調べてみました。データのネタ元は金融庁ホームページの「NISA・ジュニアNISA利用状況調査」にある令和5年9月末時点のデータを私が加工して使っています。
①NISA・つみたてNISAの口座数と買い付け額と年代別口座開設数
NISAの制度開始は2014年に一般NISAが開始され、2018年につみたてNISAが開始されています。昨年までは両制度の併用ができませんでした。この前提を踏まえてデータを見てください。
口座数も買い付け額も一般NISAが多いというのも納得ですね。つみたてNISAは1年の限度額が40万円で20年間非課税という制度で始まっているので買い付け額は少なくなります。時間をかけて複利の効果で増やすことが前提にある制度なので若い世代の口座開設数が多く、高齢世代ほど一般NISAをうまく活用していることがわかります。
②NISA・つみたてNISAの商品別買い付け額
表の見方ですが各項目の上段の数字は2014年~23年の総額です。下段の数字は23年単年の数字です。まず一般NISA(現在の成長投資枠)で見てみます。私には意外な数字だったのですがほとんど株式の売買が行われてると思いきや投資信託の買い付け額の方が多いということです。5年間で積み立て保有するということなのでしょう。あるいはその当時の流行りのテーマに沿ったアクティブ型投資信託を買い付けてある程度値が上がったら売却したのかもしれません。これは推測にすぎませんが投資信託が多く買い付けられたことがわかりました。
続いてつみたてNISA(現在のつみたて投資枠)を見てみます。基本は金融庁が販売を認めた投資信託を毎月定額で買い付けて複利の効果を期待するものです。各種メディアでインデックス投信を活用することを推奨していた影響だと思いますが、圧倒的にインデックス投信が買い付けられています。長期資産運用の鉄則は手数料を安く抑えることなのでいい傾向だと私は思います。
③NISA・つみたてNISAの年代別買い付け額
表の見方ですが各項目の上段の数字は2014年~23年の総額です。下段の数字は23年単年の数字です。
成人年齢の引き上げが2022年4月に行われたので10代がカウントされるようになりました。お年玉などのお小遣いやバイト代などを使って将来のお金を増やそうと考えているのでしょう。私の10代のころには考えられない計画性ですね。つみたてNISAは2018年開始で年間の投資額も一般NISAの1/3なので買い付け額は少ないという前提でデータを見てください。特に下段の数字に着目して一般NISAとつみたてNISAを比べると年代的な特徴が見えてきます。20代と30代の若い世代は時間を武器にすることができるのでつみたてNISAが優勢です。40代以降は一般NISAが優勢で特に60代以降になると時間を味方につけるというよりは株式を購入して配当収入を狙っているのかなと推測できます。
このように年代別に資産運用の戦略は変わってくるものです。今年から生まれ変わったNISAは限度額も仕組みも大幅に改善されて使い勝手がよくなっています。これから始める方もいらっしゃると思います。わからないことがあったらぜひ相談していただければと思います。個人によってライフプランは変わるので最適なものを考えていければと思います。
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