皆さん、こんにちは。
6月に入りました。これからジメジメとした梅雨を迎えると思うと嫌な気分になりますね。私は家庭菜園をしているのですが、この梅雨時のシトシト雨が作物には大事なんです。この時期にどんどん成長して夏になると収穫期を迎えます。今年は多品種少量生産を心掛けて色んな作物栽培にチャレンジしました。収穫が楽しみです。
さて、今回この話題を選んだのは日銀のマイナス金利政策の解除以降に金利が上がったというニュースをよく目にします。それに伴って住宅ローンの話題がよく取り上げられます。住宅ローンを組んでいる方も多くいらっしゃると思いますが、自分にとってどんな影響があるのか何かと不安を抱えている方も多いと思います。そこで基本的なことを確認する意味を込めてこちらのブログで取り上げたいと思います。そもそも住宅ローンには大きく固定金利と変動金利というものがあります。
まずは固定金利について説明します。その名の通り固定金利とは住宅ローンを借り入れるときに金利が固定されることです。一般的には元利均等返済といって返済額が常に一定になる返済方法を選択されます。金利が固定されるので20年や30年という長い期間に金利の変動があっても返済の利息は固定されます。支払額が一定になるので安心感があります。デメリットとしては借入金利が高めになります。金融機関からすると貸出後の金利上昇リスクを織り込んで高めに設定しないと損を被る危険性があるから高めに設定されるということです。
次に変動金利について説明します。これは固定金利とは逆に借入金利がその時々の金利の状況に連動して変動するということです。こちらのメリットは固定金利に比べて金利が低いということです。だから変動金利でローンを組む方が圧倒的に多いです。デメリットとして5年に一度金利の見直しが行われて貸出金利が上がったり下がったりします。そうすると支払額が常に一定というわけにはいかないので減る分には問題ないのですが上がってしまうと返済額が増えるので困ってしまいます。一応125%ルールというものがあって現在返済している額から125%以上返済額が上昇しないようにするというのがあります。しかし125%以上上昇した利息分を返済金額に充てるので元本部分の返済が遅れます。その分は最終的に免除にはならずに返済しなければいけません。一応と書いたのは一部金融機関にはこのルールがないので借り入れるときに確認してください。
今までは低金利時代で日銀によるマイナス金利政策が行われてからは金利が上がることがなかったので変動金利でローンを組む方が圧倒的に多かったという状況でした。ちなみに固定金利を選んだ方が3割で変動金利を選んだ方が7割と言われています。日本以外の欧米などでは日本と全く逆の結果になるようです。金利のある世界に戻ったとマスコミで報道されていますが、それはすなわち金利が上がったり下がったりが当たり前に起こるようになるということです。直近のニュースを紹介すると大手銀行が6月適用の住宅ローンの固定金利を引き上げるというものがありました。金融機関によってばらつきはありますが全ての銀行で上昇しています。ここでどのような状況になると金利が上がるのかということを説明します。
①固定金利は日本の10年国債の利回りを基準にしています。将来どうなるかという予測によって利回りが決まります。植田日銀総裁になる前は黒田総裁でしたがこの方の時にYCC(イールド・カーブ・コントロール)という政策を実施していたので10年国債金利などの長期金利が低く抑えられていました。なので固定金利は低く抑えられていたのですがYCCが解除されたので結果として固定金利が上昇しています。
②変動金利は短期プライムレートという金利を基準にしています。これは銀行が企業に貸し出す際の金利です。短期ということで1年以内の今の景気状況を反映したものと考えてください。こちらに関してはまだ金利が上がっていません。しかし過去の傾向から長期金利が上がるとそのあとに短期金利も上がります。まだ起ってはいませんが今後起こりうるということで変動金利でローンを組んでいる方は不安に思っているのが現状だと思います。
それぞれのライフスタイルや住宅ローンの残債によりますが繰り上げ返済を検討したり、固定金利のローンに借り換えを検討する必要が出てくる方もいらっしゃると思います。一つ言えるのは未確定情報に惑わされずにじっくり検討してベストな選択をしていただきたいと思います。それではこれで終了します。参考になった、タメになったと思われた方は下のボタンをポチっと押していただけると幸いです。今日も最後までお読みいただきありがとうございました。